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h13.01.07
===「コンピュータが展開図を作成するために必要な情報(3)」===
前回までの内容のように、距離情報だけでもコンピュータに円領域分子法を
実行させることは可能なのであるが、距離以外の情報についてもいくつか考えを広げよう。
まずは、展開図上の各円領域が持つ情報について考えてみたい。
各円領域が持つ情報として真っ先に思い浮かぶのは、中心点の座標と、円の半径である。
これは、すなわち円領域間の距離情報と同質の情報である。
次に思いつくのは、その円領域が用紙の内部にあるか(内在性)、辺縁部にあるか
(辺在性)ということである。さらに、用紙内部の円領域はその中心が用紙全体の
中心線上にあるかどうかも問題となる(中心在性)。
次に、展開図全体から得られる情報について考えてみる。
よく問題にされるのは用紙の使用効率である。もちろんどちらかといえば使用効率は
高いほうが、作品全体もうまくできる傾向はあるのだが、使用効率が高すぎる場合は
辺在性の円領域を用紙内部に呼び込むことになって、カドの折り出し形がみだれてしまう。
評価関数を作るときは用紙の使用効率よりも円領域の辺在性に重点をおく方がよいと
個人的には思っている。
その他の情報として正方形の用紙を三角形対象型に使うか、四角形対象型に使うかという
ことがある。ただ、これは他の要因(円領域の辺在性とか使用効率とか)に従属的な
弱い情報という側面がある。
更には用紙の形が正方形か長方形かはたまた適当な多角形かとか、切り込みの有無
といった情報もあるが、とりあえずは不切正方形を目指す評価関数の確率を目指してみたい。
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