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h12.12.21
折紙設計をコンピュータでやらせようする場合、もっとも重要なものは評価関数を
どのように数値化するかということになる。言葉は違うが、西川氏も雑誌折紙探偵団
の中で同じようなことをいっていた記憶している。
で、どのような評価関数があるかというと、まだ、ほとんど
話題にさえなっていないというのが現状であって、前途は多難であるが、
それだけ、創造性を発揮できる分野ということができるだろう。
ところで、こういうことを書くと折り紙を数値化するなんて可能なのかという批判が
でてきそうだが、そんなことはどうでもよくって、要するに折り紙を数値化すること
自体が面白いということが(も)重要なのである。
さてどんな評価関数があるかというと、真っ先に思いつくのはもっとも効率よく
用紙を使っているということを評価するものだが、これは、はっきりいって、
あまり良い基準ではない。無理に円領域を用紙内部に詰め込むよりは、用紙の内部
は無駄になろうとも、円領域を全て用紙周辺部に配置したほうが良い場合のほうが多い。
オリオはこの方針に従ってあえて円領域を用紙内部に配置することを避けた。
いわば、円領域を全て用紙周辺部に配置すること、つまりカドを全て用紙の外辺部から
折り出すことに絶対的な評価を与えているといった形になっている。
しかし、このような単純な評価関数が人間の柔らかな感性を表現できるわけもない。
今後このコーナーではより人間的な評価関数を順次提示していきたい。
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