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=====第9話 とっても簡単な設計例(昆虫編)======
できるだけ簡単に、とにかく設計を試してみましょう。
設計で最初から分子の境界線が書かれた展開図を得るところまでは予備知識は全く要りません。
とはいうものの、展開図を書いてから、それを実際に折る時には、一値性を知っていてもらった方が
よいので、このホームページの別のところにある一値性の説明の文も参考にして
いただきたいと思います。
さて、できるだけ簡単に甲虫類の折紙設計をやってみましょう。
ここでは、最初は、用紙が正方形であることにはこだわらないことにします。
手順1
まず、折る対象(ここでは甲虫ですが)の形を考えましょう。
えっと、昆虫ですから、頭、胸、腹と3つに体が分かれていますよね。
そこで、各部を対応する大きさの半径をもつ円で表しましょう。
図1がこれにあたります。
手順2
さて、昆虫には、片方に3本づつ、計6本の足がありますよね。
これに対応する6個の円を両側におきましょう。
これが図2になります。
展開図は、これで完成です。後は適当に折って下さい。
ああっ、いきなり終わってしまいました。さすがに、これでは、あっさりしすぎかも知れないので
以下に蛇足かも知れませんが、図2の円図から、図3の分子図を得る方法を書いてみようと思います。
手順3
図2で接している円同士の中心を直線で結びます。
うーむ、これも、これ以外にやることがないですねー。
図3の青線は縦分子の境界線だけを表していますが、この各分子を一値性に注意して
折れば、とりあえず、甲虫の出来上がりです。
もし、正方形の紙から折りたければ、図2の各赤円の位置を適当に動かして全ての
円の中心が、正方形の中に収まるようにすればよいです。
以上のことを適当に応用して、円の場所をかえたり、大きさを変えてみたりすれば、
たいていの甲虫は折れますので、試してみてください。
もし各分子の折り方がわからなければ、詰め折り紙で遊ぼうコーナーとかを見てください。
本当に格好いい甲虫作品を作ることは、かなり大変なことですが、
それはまた別の機会にでもとっておいて、
とにかく何の予備知識もなしで、設計すること自体を楽しむだけなら、それは、
非常に容易でありますから、是非、設計に興味のある方は上に書かれた設計法を
お試しください。
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